スタッフブログ 乳幼児向けの基準

明日は家づくり勉強・相談会ですが・・・その展示にも出す、大切なお話を一つ。

2016年末、無印良品が販売していた乳幼児用パジャマを回収しました。

その理由として「乳幼児用の基準値を超えるホルムアルデヒドが確認されました」とあるのは、どういうことか?

ホルムアルデヒド(水溶液のホルマリンも)は洋服には防虫剤として使うものですが、住宅でも防腐・防虫剤に使っています。
乳幼児向けの基準とは何?という問いがあってもいいように、調べてみると・・・「ホルマリンを移染させないために、袋から出さないでください」という大人の服の注意書きがあります。

肌が大人の半分と薄い赤ちゃんにはホルマリンによるダメージは大人以上に甚大。だから、24か月(2歳)以内の乳幼児向け衣類には「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」では「吸光度差が0.05以下又は16ppm(試料1gあたり16μg)以下」とあり、事実上使用できません(リンク先は独立行政法人製品評価技術基盤機構です)。

ところが、ベビー服を収納する家具にホルマリンが使われていて、ここで移染するとたちまち基準値をオーバーします。
建材の基準もハッキリ言えば低レベル。

もちろん、明快に「発がん性」とは日本では言われませんが、言わないのはもはや日本だけ。
「知らない」って怖いのです。だから、情報は主観を足さず、大切な注意書きを引かずに提供します。

長尾高人(たかと)

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