スタッフブログ 予告なく中止、とは?

銀行の住宅ローンで多くの人が変動金利を選ぶのは、金利が上がらなくても危ないというお話。

変動を選ぶ理由は、金利が0.625%と固定金利や短期固定よりも金利優遇がきいて安くなったから。5年固定の0.8%や超長期固定金利の1.63%と比べると明らかに変動金利が優位です。

以前は変動金利は景気が良くなると上がるリスクがあるとよく言われてきましたが、金利が上がっていないのはまた別の理由がありそうで、ややこしくなります。

さて、優遇金利のお話。
各行とも変動金利は全期間1.6-1.85%優遇というものですが、実はこれが突然返済負担が増えるリスクになっているのはご存知でしょうか。

どこの銀行でも、優遇金利のページにある注意書きには「今後、予告なく本金利プランの変更、継続、または取扱を中止する場合があります。」と書かれていますが、実はこの注意書きが大きなリスクになります。

【スタッフブログ】第14回 知らないと、盗られます

題名の字が違う、と思う人は家づくりが成功できないのかもしれません。
これが現実です。

大洋住宅が住宅ローン・家・土地を一体で扱うようになったのは2008年。
長く住める家を住宅ローン返済に脅かされずに、安心して住める土地で建てる。全て揃うようにと考えてのことでした。

どうして家だけにとどまると危険と感じたのでしょうか?

銀行が家を建てない理由、不動産会社に住宅ローンを任せてはいけない理由の裏返しでもあるのですが・・・
実は、それぞれのプロに任せる≒(ほぼイコール)家づくりの失敗と知らない人があまりに多いからです。

最近でこそ、金利が全く変わらない住宅ローンを選ぶ人が増えてきました。
それでも、銀行に行って金利が安いからという理由で80%近くの人が選んでいるのは変動金利。
何も知らない人に儲からない変動金利を選ばせるような、そんなバカなことを債権回収に一生懸命な銀行がすると思いますか?

そうですよね、変動金利のほうが儲かるから勧めています。今だ低金利ですが、この35年の間にはいずれ金利は上がります。いえ、銀行が儲けようと引き上げてくると思うぐらいが賢明です。
そして、住宅ローンは35年借りるのに、家は築26年で建替えるという問題もあります。
でも、9年分の住宅ローン返済はどうするの?そのお金はどこから用意するの?とは聞かれないはずです。
家を売りたい、住宅ローンを貸し出したい、土地を売りたい。それぞれの業者の思惑が先に出ています。

だから、12月10日ならびに年明けの1月14日の家づくり塾は、家づくりの失敗パターンをしっかりお伝えします。
失敗を100%避けるために「家づくり塾」
そして、ここでしか学べない勝ちパターンを会得していただきますので、お見逃しなく!

長尾高人(たかと)

【スタッフブログ】第7回 売って終わりにできる、とは?

先日の大統領選挙の結果が日本でも物議を醸しだしているアメリカ合衆国ですが、この機に知っておいていただきたいのは、アメリカの住宅ローンと日本の住宅ローンの違いもあります。

アメリカという国では築50から70年ぐらいの中古住宅をローンで買い、転職や移住に際して売りに出すのが一般的。
新築にはさほどの価値は置かれていませんし、中流と呼ばれる人々には注文住宅という発想もありません。それに、新築ではほぼ100%が分譲住宅です。
売りに出すのが一般的というと、住宅ローンの返済はまじめに35年やっていないのか?という日本人ならではの疑問になるのですが、ここからが本格的に違ってきます。

アメリカと日本の住宅ローンの決定的な違いは債権が物件にかかるか、持ち主にかかるかです。
アメリカでは通常は「ノンリコースローン」という「売却したら終わり」になる貸し方。
売却益が出るような形で売れるケースも大半です。
日本では残債がある場合は何があっても埋めないとダメな「リコースローン」であり、年数が高い家の査定が低く、売却損が出て埋める必要があるケースが大半。

古い家、というよりそこに建っている実績が長い家に一定の価値を見出す仕組みの有無の違いが「持ち家に住みながら、家に縛られない」という理想的な形をつくるために必要なようです。

長尾高人(たかと)

Q.28:資金計画さえ上手くいけば、家づくりは成功しますか?

A.28:健康+100年強いままの家もなければ、資金計画は破たんすると考えています。
ファイナンシャルプランナーのセミナーでも、住宅会社のセミナーでも家の寿命の話が出ることはまずありません。
出た時は改修して延命するのが前提で、そこにも問題があります。

「住宅ローンを35年借りて、家を築26年で建替えるのが平均的」という現状では、繰上げ返済でも改修するのでも、生活費や住宅ローンとは別にその費用を用意できなければ返済不能になります。

その予防策として、家を改修不要で100年の寿命にするという考え方も必要です。
日頃から設備や配管をキレイにしておくのも有効です。

Q.27:繰上げ返済の何が問題なのですか?

A.27:手元のお金を1000万円近くなくすことに問題があります。
築26年で建替える家のために35年の住宅ローンを組んでいては、9年分をどう埋めるかが問題になります。
他に優先したい出費があるのにできない、という問題もあるので、家の寿命がもっと延びるように建てて繰上げ返済を不要にできるほうがいいのです。

Q.26:家を担保にして生活資金を借りるのは、銀行に申し込むのはダメですか?

A.26:売却損が出た時の処理はあなたの相続人に負担がかかります。
日本中の銀行などで扱っている「リバースモーゲージ」は住んでいる方が亡くなったときに売却する際、売却額が借りた額を下回った場合の損失を、相続した人が負担します。
多くの場合、相続人はお子様など親族の方ですので、住宅ローンを支払いながらこの売却損を負担すると厳しくなります。

海外では住宅ローンもリバースモーゲージも「ノンリコース」といって、売却した時点でローンの返済は終わりなので、一般の方が使えます。

Q.24:家の寿命が26年というのは、どういう意味ですか?

A.24:年金や退職金を投じての建替えで生活を破たんさせ、地震で家をなくすリスクも負うことを意味します。
退職金や年金支給額が減ると予告されているなかで高度成長期やバブル期と同じように建替えを前提にするのは非現実的と考えます。
それに、築26年でいきなり住めなくなるわけではありませんが、耐震性能がこの年数で落ちては今後確実に来る南海・東南海・東海地震での被害を抑えることもできません。
100年以上先も住めるように、しかも、構造が劣化しないように建てることで、これらのリスクなく家族3代安心して暮らしていただけます。