こだわって気づいた「盲点」

光熱費や医療費、資金計画の矛盾。

家を建て続けていくなかで、性能がある水準を超えると、かけたコスト以上にお客様の手元にお金が残ることに気づかされます。
もちろん、そうあるべきと考えて建ててきました。

エアコンが要らなくなったり、住む人の寿命の限りまで建て替え年数が延びていったり。
一見当たり前ですが、収入が右肩上がりでなくなった、今の時代には本当に必要な性能だと考えています。

始まりは、日本で指針値とされているホルムアルデヒド0.08ppm(1億分の8)という濃度に対する疑問。
換気装置や内装などはこの濃度を維持するように言われていますが、実際の健康には全く不足しています。

そもそも、0.08ppmとは何なのか?
0.08ppmは海外では「国民の半数ががんになる」ユニットリスクと呼ばれるもの。

海外では大学や国連の機関で提唱、証明され、政府によって規制がアップデートされた国もあるけれど、日本では全くといっていいほど着目されていません。
日本でも「国民の半数ががん」と東大病院の先生が日経新聞に寄稿しましたが、その原因の一端に家がかかわっていると公式に言えない事情もあります。

以前は高齢期だけだったのが若年層にもがんが下りてきているなか、家ではどこまで対策するべきか?
海外で最も厳しいのは2023年適用開始が決まったフランスの規制。日本でのホルムアルデヒド濃度1/2を自慢する会社すら生ぬるいとばかりにさらに厳しく1/10、0.008ppmです。
この話を知っているのかどうかが住宅会社選びのポイントだとするなら、他にどこで聞けるか、結果が出せるか、ではないかと考えます。